子育て

子どもの視点から考える海外長期留学のメリット

2020年8月5日

オーストラリア人のホストファミリー宅で生活し、現地の高校には日本人が1人もいないと言う環境の中、16歳の高校1年生の1月から(オーストラリアは2月からが新学期)1年間の交換留学をしました。

海外長期留学のメリットとして私がオーストラリアで1年間交換留学(現地の家族にホームステイ)をした体験談を元に書いています。

子どもの視点から考える海外長期留学のメリット、1年間の留学でどう成長できるのか。得られるものについて書いています。親御さんがなかなか賛同してくれないけど留学に行きたいと思っている方はこの記事を読んで親御さんの説得に役立ててください!

海外留学を決意した理由

元々「英語」を話せるようになりたいと言う気持ちが強く、英語に力を入れている中高一貫の女子校に入学しました。その学校は留学制度が整っていて、私の学年では特に多く全体の約30%の学生が長期留学(1年)をするような学校・学年でした。

留学を決意した理由は、

  • 英語を学ぶことで世界中の人と繋がることができる
  • (もっと英語を理解することが必要とされる世の中になると信じていたため)自分は英語を学ぶ必要がある
  • 新しい文化・価値観を学べる
  • 親元から離れて生活してみたい!   と言うのが主な動機だったと記憶しています。

一人っ子でしたが快く両親も賛同し、留学することとなりました。両親は常に私に”生きていく力”を身に付ける必要があるという考えを持っていました。当たり前ですが、一人っ子の私に兄弟はいません。親が先にいなくなってしまうであろう将来を考えた時に、私自身で立ち上がり、困難にも立ち向かっていけるような人になってほしいと考えていたからこそ、”可愛い子には旅をさせろ”ではないですが、特に父親は「行け、行け、行ってたくさん学んでこい〜」と言い、私の背中を押してくれました。

1年間の留学生活を端的に話すと、やはり血も繋がっていない他人(ホストファミリー)宅でお世話になるのは楽しいこともたくさんありましたが、考えさせられる事、気づきが多々ありました。また最初の数ヶ月は英語を勉強してきたとはいえ、スムーズにコミュニケーションできるわけでもなく、また友達・知り合いも全くいない中で心細い思いをしたことも確かです。しかしこの”心細さ”さえ日本にいては出来ない貴重な経験でした。

 

子どもの視点からみる海外留学のメリットとは?

海外留学をするメリットは、正直数えきれないほどのメリットがあると信じていますし、下に私が挙げるメリットは一例にすぎません。それでも留学の機会があり、悩んでいるならぜひ一歩を踏み出してみてください。デメリットはないと思っていますが、あえて言うのであれば日本の高校を3年間通うことを考えると、1年留年のような形になり、留学後は1つ下の学年の学生と今後は勉強することになることでしょうか。ただこれもメリットがあります。以前の学年の友達と縁が切れるわけではないので、単に友達になれる&関わる人数は倍になります!

本題に戻って、私が考える「子どもの視点からの海外留学のメリット」をまとめてみました。

      • 自分の意見を持つ(日本にいるとそもそも自分の意見を求められることも少ないため、自分の意見を持たなくても問題ありません。でも欧米において自分の意見を持つことは自然なことであり、意見がないのは不思議がられます。自分の意見を持つようになり、物事をおざなりで、また人任せで考えないようになります。またなぜ自分がその意見にたどり着いたかを議論する場も多くあるため、その意見になった経緯を求められることも多々あり、弁論も鍛えられます。)
      • 自分で選択し、責任を持てるようになる。決断力もつく(オーストラリアの高校では英語・数学が必須科目でしたが、それ以外の科目4つは全て自分で選択できました。例えば大学に行きたいと考えている人は物理、化学、歴史・地理、日本語を含む外国語等を選択する傾向にありますが、学生によっては体育、図工や家庭科、音楽、コンピュータなど自分の好きなものだけを選択する学生も多くいました。自分の選択がその後の将来に関わることを見据え、自分で選択します。そのため責任は全て自分にあります。”自分で選択し、責任を持つ”と言うのはとても大切だと思います)→ 子どもに選択させることの大切さ  として別記事にまとめているのでこちらもよかったら読んでみてください。
      • 自分の周りの環境について気づく・改めて考える(特に学生のうちは自分と似た環境の学生が多いため、海外で初めて自分に与えてもらっていた環境に気づくことができました。オーストラリアはパスポートを持っていない人も多く、学生のうちから海外で勉強できる環境がいかに恵まれているかを知りました)
      • ”日本”という国、”日本人”の特色(長所・短所)を客観的に見られるようになる。日本で暮らしていると自分が日本に住んでいて、日本人であることに何も感じることなく生活している方がほとんどだと思います。でも海外で暮らすと、必ず自分は日本人である事を意識せずにはいられません自分を含め、日本人の長所・短所を考えるようになります。またなぜ自分(日本人)は〇〇という習慣があるのか、なぜ〇〇という考え方をするのか、必ずと言っていいほど質問されます。その時に歴史・文化を含め日本のことをもっと知りたいと思うようになります。結果、日本から出る事によってより日本・日本人について知識を深めるきっかけになります
      • 価値観が広がる(言わずもがなですが、違う土地・価値観の中で生活すると毎日何かしらの発見があります今まで全く知らなかった世界を知ることができ、知らず知らずのうちに自分の中に取り入れることができる=視野が広くなります。読書も個人的には大好きで学びが多いと思いますが、自分の肌で体感する醍醐味を味わえます)
      • 精神的に強くなる知り合いが1人もいないという環境に学生で身を置くことはなかなかないと思います。辛いこと、乗り越えなければいけないことがたくさんあるのも事実ですが、乗り越えたからこそ精神的に強くなります。留学生が一度は感じるホームショック。このホームショックを乗り越えると本当に精神的に強くなります!)
      • 自分で道を切り開いていけるようになる自分の他に誰も頼ることができない環境の中、頼れるのは自分自身です。逆に言えば、反対する人も賛成する人も周りにいないことも多い環境の中、自分の信念で自分の道・将来を切り開いていく力がつきます
      • 親に感謝する(いかに自分が今まで全てやってもらっていたかを知りました。朝ごはん1つ取ってみても、準備してもらって起こしてもらって・・・と言う生活から、自分で目覚ましをかけて起きる。そして朝ごはんも時には自分で用意するという生活になりました。当たり前のように親がしてくれていた数々のことに対し、感謝の気持ちが溢れると同時に、今までわがままだった自分を反省しました。)
      • 言語が上達する(私の場合はオーストラリアへの海外留学をする目的は英語学習だったため、英語の上達において行くのと行かないのでは雲泥の差があります。特に暮らすことによって教科書ではなかなか覚えないような単語・言い回しを覚えよりナチュラルに話せるようになったと自負しています)

まとめ

本当に本当にオーストラリアの留学が私の人生の帰路だったと確信しています。あの時の自分が留学を決意してくれて本当によかったと心から思っています。

留学して国際感覚が身につきました。また決断力が付き、自分で自分の選択に責任を持てるようになりました。自分で自分の選択(人生)に責任を持つとは人のせいにしないと言うことです。良くも悪くも自分次第。失敗しない人なんていません。失敗とは成功しない方法を見つけたこと。と言うエジソンの言葉にある通り、試行錯誤し、たくさん学べば良いと思うのです。そのために、自分が今までいたことのない環境に身を置くことは時にストレスにもなりますが、学生自身、親が考えているよりずっと精神的に強くなります。

留学生活に置いては、自分の時間が自ずと増えます。何のために留学に来たのか、自分は今後どう生きて行きたいのかを十代のうちに考えられる貴重な時間となります。自分と違う人がたくさんいる環境で考えると、よりたくさんの選択肢に触れることができ、”自分の生き方・選択”が実り多いものになります。

留学に行かれる学生の方が増えることを心より望んでいます。多くを学び、周りの人にたくさん還元してください!!

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